なぜ葉酸は妊娠と関係があるの?

葉酸は、妊娠をのぞんでいる女性や妊娠中の方には必要不可欠な栄養素です。
日本の母子手帳には、2002年から葉酸の必要性が明記されています。
妊娠に関して、葉酸が注目されるのはなぜなのでしょうか?

なぜ妊娠に葉酸が必要なの?

葉酸は水溶性のビタミンB群の一種です。
葉酸の主な働きには、造血作用や細胞分裂の促進といったものがあります。
お腹に赤ちゃんがいる時に葉酸が必要だと考えている方が多いと思いますが、実はもっとも葉酸を摂取してほしいのは妊娠する前なのです。

葉酸は細胞分裂とDNAの合成に大きな役割を果たしています。
ですから葉酸は、爆発的な細胞分裂を繰り返して脅威的なスピードで成長していく胎児にはなくてはならないものです。
赤ちゃんの中枢神経は受胎後7週未満に発生するので、特に必要とされる時期は、受胎後10週までの間です。
「妊娠する前」から葉酸の必要なことに納得がいきますね。

妊娠前から妊娠初期にかけて、受精卵や胎児のために消費される葉酸の量は、通常の2倍にも達すると言われています。
もしこの大事な時期に葉酸が不足してしまうと、細胞分裂やDNAの形成が不完全になり、赤ちゃんの先天性異常発症のリスクが高まるとも言われています。

関連記事
葉酸は妊娠に欠かすことのできない栄養素

いつ、どのくらいの葉酸が必要なの?

具体的にどのくらいの量の葉酸が必要なのでしょうか?

1、妊娠1カ月前から妊娠4カ月……食事+食事以外から400μg
最も葉酸が必要とされる時期。
普段の食事に加え、さらに400μgを「サプリメント」から摂取すべきとされています。

けれども、いつが「妊娠1カ月前」かは分かりませんね。
厚生労働省は妊娠を望んでいる女性も含めて、この量を摂取することを勧めています。

2、妊娠中期から後期……480μg
もっとも葉酸が必要とされる時期は過ぎましたが、安定期も葉酸をしっかりとることで、早産や貧血の予防をすることができます。

3、授乳期……340μg
造血作用のある葉酸をとることで、よい母乳を作ることができますし、貧血の予防にもなります。
母乳の質を高めるともにママの子宮の回復を助けてくれます。

では実際に、どんな食品にどのくらいの葉酸が含まれているのでしょうか?
ホウレンソウは葉酸を豊富に含む食品の代表ですが、それでもゆでてしまうと100g中110μgほどにしかなりません。
葉酸は水溶性のビタミンなので、水に溶けやすく熱にも弱いので、調理の過程で何割かは失われてしまうのです。
葉酸のためにゆでたホウレンソウを400gも食べつづけるなんて非現実的ですね。

葉酸を効率的に摂取するには、葉酸サプリメントがおすすめです。
日々の食事をバランスよく準備するのはとても大事なことですが、葉酸のように摂取しにくい場合はサプリメントで補ってあげるのがいいでしょう。
とくに葉酸がもっとも必要とされる妊娠初期はつわりの時期と重なります。
食事をとること自体が困難な場合もありますので、ぜひ使ってみてください。